土曜日の朝は新聞の書評欄を読むのが楽しみである。筆者が購読している朝日新聞の場合、書評欄は4~5頁で構成しており。紹介している本のジャンルは、文芸、ノンフィクション、エンターテイメント、社会科学、自然科学など幅広い。勿論、全てに目を通すわけではない。小説の書評は読むようにしているが、他のジャンルについては興味を惹いたものだけである。
書評に目を通して、読みたい本があった場合どうするか? 以前は忘れないように、名刺大のカード用紙に、タイトル・著者名・出版社名をメモして財布に入れていた。そして、書店に行ったときに、そのカードを財布から取り出して、そこに載っている買いたい本リストのメモを見ながら、欲しい本を探すのだ。
リストには過去に買おうと思ってメモし、まだ買っていないものも並んでいる。特に古典になっているような小説は、恒常的に書棚に置かれているので、すぐに買う必要はなく、長らくリストに載ったままである。一方、買い済みの本やリストに載せたものの、途中で興味が失せた本は二重線で消されている。
読みたい本は次々と増えるが、カードは財布に入れるので、一枚にしておきたい。そのため、途中から二重線ではなく、ホワイトの修正テープで消して、その上から新たに買いたい本を記載するようになった。その結果、カードは何回も上から貼られた修正テープでゴワコワした状態になっていた。
スマホが普及した現在、買いたい本はカードへの記載に代わって、スマホの写真で、タイトル・著者名・出版社名が分かる箇所を撮っている。買いたい本は書評欄だけでなく、書店の立ち読みを通じても出てくるので、忘れないよう、その場で表紙を(店員に見つからないようにして)写真に撮っている。
筆者のスマホのフォトライブラリには「本」という名のアルバムがあり、そこに、これから読みたい本の写真が収められている。そして、ときどき、それらを見ながら次はどの本を買おうかと、密かに楽しんでいる。