2025.11.3 最近の車について

 20年以上乗っていた我が家のトヨタ・ヴォクシーがかなり痛んできたので、この9月に新しい車に乗り換えた。乗り換えた新しい車はホンダのフリード。

 家の駐車場は狭いので、後席の扉を外に広げなくても開け閉めできるスライドドアは大変便利だ。また、時々、義母や孫を乗せるので、天井が高くて開口部の広い車の方が乗り降りも楽にできる。もう若くないので車にカッコ良さや速さなどは求めていない。重視するのは機能性や利便性だ。

 子どもたちが独立し、普段は妻だけを乗せるので、後継の車はヴォクシーでは大きすぎる。そうかと言って、軽自動車ではパワーが足りない。たまに孫たち家族が遊びに来た時に4人しか乗れないのは不便だ。普段は4人乗りだが、いざというときに6~7人が乗ることができる小ぶりなミニバンとなると、選択肢はトヨタのシエンタかホンダのフリードしかない。前者は3気筒エンジンであり、奇をてらった外観も好きになれない。4気筒エンジンで スクウェアなフォルムのフリードを選んだ。

 さて、納車されて2カ月になるが昭和世代には戸惑うことが多い。今まで駐車中にFMラジオを聴いたり、テレビを見たりする場合、バッテリーがあがるのを防ぐため、アイドリングしていたが、ハイブリッド車は駐車しているときに全くエンジン音がしないので、不安になる。(賢いもので、バッテリー量が足りなくなると、自動的にエンジンがかかる)また、シートベルトを着用していないと発進できないようになっている。シートベルトの非着用による重大な事故の危険性を減らすための安全措置であるか、家の駐車場で車を少し前後させるときもシートベルトを着用せねばならず、少し面倒くさい。薄暮や夜間に無灯火で走行するのを防ぐため、走りだすとヘッドライトが自動的に点灯するようになっている。しかし、渋滞中のノロノロ運転のときも点灯している。そんなときはウィンカーレバーについているヘッドライトのスイッチを都度都度OFFにすればよいのが、それなら昔の車のように初めから手動でライトをON/OFFするようになっている方がよい。

 その他、Honda SENSINGという機能により、誤発進抑制、後方誤発進抑制、ブレーキ踏み間違い衝突軽減システム等々、至れり尽くせりの安全対策が施されている。そういう事故が(特に高齢ドライバーには)多いので、それを防ぐために設けられたものであるが、逆にこういのに頼っていると運転技術が退化してしまうのではないかと危惧する。極端なことをいうと、オートマ車も同様で、人間、楽をすると、ついボーっとしてしまい、また逆に咄嗟の場合、アクセルとブレーキの踏み間違いを起こしてしまうのだ。その点、マニュアル車は渋滞時や坂道発進のときに面倒であるが、手と足(しかも、アクセルとクラッチを同時に調整)を忙しく動かさねばならないので、ボーっとする間はないし、アクセルとブレーキを踏み間違うこともない。

 スタートボタンを押して、シフトレバーをドライブモードに入れてペダルを踏むと、フリードは音もなくスっと発進する。快適であるが、車を運転しているという感覚ではない。まさに移動モービルである。

 イグニッションキーを回して、クククという咳こんだ音の後にエンジンが始動し、クラッチを踏んで、シフトレバーをニュートラルから一速に入れ、クラッチをゆっくり戻しながら、同時にアクセルを踏んで車を発進させる……独身時代に乗っていたマニュアル車のアナログチックな手順が懐かしい。