今年のゴールデンウィーク(5月4日)も、京都市勧業館〝みやこめっせ〟で開催されている春の古書大即売会に行ってきた。
11時半に会場へ到着。昨年の経験から、文庫本に的を絞って、順番に各店の書棚を見ていく。一通り見終わったら13時半だったので、昼食を食べに行く。昨年はどこ店も観光客で混んでいたため、会場前でワゴン販売していたオニギリを買って、近くのベンチで食べたので、今年もそのつもりだった。しかし、二条通りを少し歩いたところにあるお好み焼き屋に待つこともなく入ることができた。昨年に比べて観光客が若干、少なかったことや、お昼時を少し過ぎていた時間帯もよかったのだろう。イカ玉とビール(小ジョッキ)を頼んだ。
昼食後、再び会場へ戻る。文庫本は見終わって、欲しい本は購入済みなので、今度は主に海外文学の単行本を見ていく。各店の書棚を見ると、映画に関する古書が多いことにあらためて気づかされた。そういえば、他の古書会なども、映画に関する本が多い。
結局、単行本では目ぼしい本がなかたので、3時に会場を跡にする。疲れたので、昨年も入った、少し気難しそうなマスターが経営している喫茶店でコーヒーとアップルケーキを食べた。知らない間に、うたた寝していたら、マスターに起こされた(やはり、気難しいマスターだった)ので、時計を見ると4時。店を出て帰路に就いた。
結局、今年の即売会で買ったのは、以下の三冊(全て文庫本)である。
・アルノー・ド・ポルシュラーヴ&ロバート・モスの『スパイク』(ハヤカワ文庫)。マスコミによる情報操作を扱った、これまでにはないタイプのスパイ小説である。
・『風味豊かな犯罪』(創元推理文庫)は、一冊で本格推理、ハードボイルド、警察小説、スリラーサスペンス、スパイ小説が楽しめるアンソロジー集
・佐藤泰志の『海炭市叙景』(小学館文庫)は、過去に一度読んだことがあり、深い感動を覚えた文学である。