昨日、ゴールデンウィークの恒例イベント、京都市勧業館〝みやこめっせ〟で開催されている春の古書大即売会(第44回)に行ってきた。
昨年同様、文庫本とハヤカワポケミスに的を絞って、順番に書棚を覗いていく。今年は開館時間の10時に会場入りしたので、13時すぎには一通り見終えるとこができた。
従って、もう一度、会場へ戻って来る必要もなく、ゆっくりと昼食を取ることができるので、岡崎にある「権太呂」という蕎麦屋でにしん蕎麦を食べた。その後、同じ通りを少し西に下ったところにある、これも毎年になったが、少し気難しそうなマスターのいる喫茶店「MIKA」でコーヒーを飲んだ。この店のメニュー表に店での禁止事項として、大声で会話すること、居眠り、2時間以上の滞在、勉強、パソコン操作、商談等が記載されていた。私の隣席にいた紳士がペンを持って書類に目を通していたところ、それが勉強行為とみなされたのか、接客係りをしているマスターの奥さんとおぼしき老女に、丁寧な物腰ながら、注意されていた。こういう堅苦しい禁止事項があるためか、インバウンドや若者たちは来ず、お客は中高年だけなので、店内は非常に静かで、ありがたい。しかし、食後に本(今はジョン・ル・カレの『影の巡礼者』)を読んでいると、つい瞼が重くなってくるので、寝ないようしているのが少々辛かった。 小一時間ほど滞在した後、三条まで歩きて行き、「BOOK-OFF三条店」で本を二冊買った。
この時点で16時。せっかく京都まで来たので、スターバックスやタリーズコーヒーなどの、どこにでもあるチェーン店ではなく、河原町にある名曲喫茶「築地」へ行き、名物のウィンナーコーヒーとケーキを食べた。しかし、ネットでかなり告知されているためか、客は予想に反して若者が多かったし、座らされた席が入口近くでざわざわしていたので残念だった。五時に店を出て、帰路に就いた。
さて、今年の即売会で買ったのは、以下の通りである。
・『ある詩人への挽歌』(マイクル・イネス)…「江戸川乱歩が非常に読みごたえのある重厚な作品として世界ミステリのベスト5に挙げた」という惹句に惹かれて購入
・『その子を殺すな』(ノエル・カレフ)…パリ警視庁賞受賞作というので購入
・『影の顔』(ボワロ&ナルスジャック)…ボワロ&ナルスジャックの作品で、まだ読んでいなかったので購入
・『悪魔のようなあなた』(ルイ・C・トーマ)…「意識が戻ったら、結婚した覚えがないのに妻と称する女がいる!」というシチュエーションに惹かれたて購入したのだが、家に帰って書棚を見ると、2021年に一度読んだことがある作品だった。
・『推理小説はアルキメディスにはじまる』(ブレイトン・ホヴェイダ)…ミステリ評論であるが、スパイ小説に関する事項が充実しているので購入
一方、BOOK-OFF三条店で買ったのは、以下の通りである。
・『第五の日に帰って行った男』(フリーマントル)…「亡命」をモチーフにし、「国を裏切り、おのれも裏切られていくスパイたちの孤独と悲哀に彩られた生と死のドラマ」という惹句に惹かれて購入
・『豊臣家の人々』(司馬遼太郎)…先日、NHKで放送されていた、司馬遼太郎の作品について語り合う「菜の花弔シンポジウム」で取り上げられていた作品なので購入