2024.1.7 私の読書空間

 今回は筆者の読書空間について述べる。まずは通勤電車の中。今日、殆どの人はスマホを見ているが、筆者は電車の中でスマホを見るのはLineの返事をするときくらいで、基本には本を読んでいる。毎日、自宅のある郊外の駅から大阪市内の終点の駅まで約20分間の往復が筆者の読書空間である。

 次いで昼休み。たいていの人はパソコンでインターネットを見たり、デスクに顔を伏せて寝たりしているが、電話が掛かってくるのが鬱陶しいことと、気分転換のため、筆者は病院の待合室のような長椅子が並んでいる別のフロアまで行き、そこで本を読んでいる。しかし、食後は生理的に眠くなるので、知らず知らずのうちに眠ってしまっている。ある時、13時を過ぎても気づかずに寝ていたことがあったので、12時50分にアラームが鳴るようスマホの時計をセットしてから読むようにしている。

 帰宅してからは、仕事で疲れているためか、本を読んでいると目がショボショボしてくるので、あまり読まない。それに録画したテレビ番組が溜まっているため、そちらを優先する。録画したものではないオンエア中の番組も、たいして面白くないのに、ついずるずると見てしまい、気が付くと就寝時間になっていることがよくある。その都度、テレビのスイッチを入れなければよかったと後悔し、いっそうのことテレビのない無人島なら、嫌と言う程、本が読めるのにと、訳の分からぬ思いを抱いたりする。

 家で本をあまり読まない代わりに、週末、お気に入りのスターバックスへ行き、そこで、じっくりと腰を据えて長時間、本を読むことにしている。スターバックスが読書空間に適していることは別の機会で述べたいが、ドリップコービー(350円)とおかわり(165円)だけで、2~3時間、時には5時間以上も粘って、本を読んだり、ノートパソコンを広げて書評やブログを書いたりしている。(今も、このブログを、いつものスターバックスの席に座って書いている)

 最後に出張の移動車中も読書にはうってつけの空間であることを強調しておきたい。現在、定年後の再雇用の身なので遠方への出張の機会はほとんどないが、現役の頃(特に30~40歳代)はよく東京や地方へ出張に行ったものだ。 新幹線やJR特急は通勤電車と違って、座席はロマンス・シート(二人掛けのソファー式の座席)で、乗っている時間も遥かに長いので、通勤電車以上に、よく本が読める。列車の心地よい揺れに身を任せて本を読み、飽きたら窓外の風景に目をやり、眠くなれば、座席をリクライニングして寝て、起きたら缶コーヒー(帰りは缶ビール)を飲んで、再び読書に戻る……そんな至福の時間を持つことはもうないだけに、あの頃が懐かしい